風穴

「地理」2009年7月号に掲載の市川健夫氏「信州における風穴と風土産業の発達」によると、風穴は信州で「かざあな」と呼び、小屋をかけ天然の冷蔵庫として用いてきたところ、幕末以降信州で春蚕の蚕種を風穴に貯蔵し、蚕の質を上げることがはじまり全国に広がった。明治以後蚕糸業で用いられる用語が音読みされることから、風穴が「ふうけつ」と呼ばれるようになったとのことである。


「地理」2009年7月号には全国の風穴の一覧表があり、佐賀県では北緯33度16分0秒5東経130度1分12秒7に永野の風穴というところがあげられている。