タバコライオン

まだあるらしい。
http://www.lion.co.jp/ja/seihin/brand/047/01.htm

渡辺尚志氏「百姓たちの江戸時代」(筑摩書房 2009年)に紹介されているリチャード・ルビンジャー氏の研究によると、明治14年の長野県北安曇郡常盤村の成年男子の多数は読み書きができないか、自分の住所氏名が書ける程度にとどまっていた。一方では少数の政府の布告や新聞社説を読める者がいた。また、この時期に6歳以上のすべての男女を対象とした調査では、自分の名前が読み書きできない者の割合は女が男より高い男女差があるものの、地域差の方がより大きく、滋賀県の女性は鹿児島県の男性より読み書きできる割合が高かったとのことである。
これらのことから渡辺氏は、江戸時代庶民の読み書き能力を考えるときには、全国平均の数値を問題にするより、地域差、男女差、階層差に注目することが大切であり、教育水準の非均質性が江戸時代の特質であると説かれている。