伊万里駅総覧
「伊万里市史」資料編に掲載されている「伊万里駅総覧」は解題によると伊万里駅に関することを大正15年7月に調査しまとめられたもので、伊万里駅長が保管していたものとのことである。また、内容をみると調査時以後の追記も一部されている。
これによると、調査時点で構内人力車が1業者あり人力車が5台ある。
料金表を見ると、中町、山代町が5丁で10銭から最も遠方は古賀まで25丁、35銭となっている。
また、バスは唐津、今福、三間坂に運行しており、運賃は唐津まで2円40銭、今福まで1円20銭、三間坂まで80銭となっている。
同じ資料によると、伊万里での1日あたり労賃は大工が2円20銭、石工が2円30銭、漆器塗師が1円50銭などとなっており、唐津までのバス運賃はこれら職人の日給を上回る。
列車の運賃は東京まで11円1銭、博多まで1円65銭、佐賀まで88銭、佐世保まで53銭、武雄まで45銭、有田まで23銭である。
当時は筑肥線と松浦線の山代方は伊万里まで開通しておらず、有田と結ぶ路線が8往復運行している。大正15年度の年間乗車人員は192,398人である。なお、平成18年度の乗車人員はJR104,232人、松浦鉄道254,988人である。
貨物で最も多いのが陶器で汐留、大阪、新潟に発送され、次に米が佐世保、長崎に発送されている。
サンパウロで「ロイヤル瑞穂」が107レアルで売ってあるのを見た。1ドル=0.55レアルぐらいらしい。
「菊之露」1.8リットルを飲み始める。