喜久屋食堂

和田春樹氏と喫茶店で偶然隣り合わせになったことがある。写真と同じ独特の風貌であった。和田春樹氏の「再軍備問題と朝鮮問題」(「歴史家が語る戦後史と私」所収)によると、氏は中学校を卒業した1953年に竹内好「現代中国論」と石母田正「歴史と民族の発見」を購入し読んだという。また、久保田発言で決裂した日韓会談に関する韓国批判がおかしいことを日記に書いたという。


一心不乱に勉強していた学生たちでいっぱいだった西北大学図書館の息苦しいような緊張感を思い出す。


判例地方自治」の常連執筆者の一人、大塚康男氏が224号で交渉について書いている。(連載ものの一篇)
そこで、「交渉者については、むろん交渉の中身にもよりますが、立場の高い人を出席させることには慎重さが要求されます。このような立場の人は自分の地位と交渉力を混同し、自分の力を交渉相手に誇示しようとして安易に譲歩してしまうか、交渉がうまくいかないと怒り出して交渉を中断させてしまう傾向にあるからです。今まで積み上げてきた交渉内容を一瞬にして水泡に帰された経験をお持ちの方も少なからずいるのではないでしょうか。」と書かれている。


喜久屋食堂の鯖の味噌煮、桐島屋のカレー、洋包丁のスタミナ。蒲田駅西口のカウンターだけの店の九州ラーメン。


梅蘭芳と応蘭芳の区別がつかなかった頃があった。


「白百合」を今日も飲む。独特の風味が好ましい、つまみがなくても泡盛はうまい。