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天王寺で開催

1903年に大阪天王寺で開催された内国勧業博覧会では学術人類館が設けられた。そこでは、台湾の「生蕃」、アイヌ琉球人、朝鮮人、「支那人」、ジャワ人、アフリカ人など32名の男女が一定の区域内で日常生活を送るさまが展示された。展示された支那人には纏足とアヘンを吸う女性が含まれていた。中国からの留学生や神戸領事がこのことに抗議した。おこで彼らが問題としたのは、人を展示するという「文明と野蛮」に基づいた差別意識そのものではなく、ジャワ人や「鹿や豕と変わらない」と彼らが考えた台湾の「生蕃」と「支那人」が同列に扱われたことだった。
川島真氏「近代国家への模索」(岩波書店 2010年)による。