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石炭

青木栄一氏「鉄道の地理学」(WAVE出版 2008年)によると国鉄の石炭の平均輸送距離は1940年度90.5キロ、1960年度102.5キロ、1980年度99.4キロと比較的短いままに推移している。鉄道による石炭輸送が産炭地から積出港までの短距離にとどまり、積出港からの海運により大消費地に運ばれたためであるとされている。石炭より単価が高かったりまたは速達性を要求されるセメントや鉱油は100キロ以上、農産物では200キロ、300キロを超えるものがあった。また、ヨーロッパでも海上輸送と河川輸送の水運が石炭輸送に重要だったのに対し、シベリアでは河川が北に向かって流れているため石炭や鉄鉱石の輸送は鉄道による長距離輸送をしなければならず、工業生産に高い輸送コストを負担することになったとされている。