亀甲墓

昭和天皇は皇太子時代に1度沖縄を訪れている。ヨーロッパに向かう途中、大正10年3月26日に御召艦「香取」で与那原に上陸。軽便鉄道那覇に向かった。「香取」の艦長は沖縄出身の漢那憲和大佐(後の少将)であった。


「ペルリ提督日本遠征記」(岩波文庫)では琉球の亀甲墓を「死者に対しては大きな尊敬が払はれる。費用を惜まずに念入りに造った墳墓をもって、この尊敬の感情を示すのである。墓は石でつくられて、屢々風景の上に特異な色彩を与へている。実際吾が艦隊が最初に同島に近づいたときには、その大いさといひ、その色といひ、その丘の中腹に占めてゐる位置といひ、遠くから見ると人の住居と間違へるやうであった。」と記述している。