民可使由之 不可使知之

香港のトラムの開業は1904年。


香港での飲茶で花茶と頼んだところ、店員に通じなかったことがある。相席の客がサンピン茶と言ったら通じた。サンピン茶は普通話の発音だった。香港歴史博物館に展示してある放送の歴史のコーナーでは、1950年代の普通話(と表記してあった)のスピーチコンテストのポスターがある。流れ者の町の香港で普通話が要請されていたこと、にもかかわらず、広東語圏に位置する香港では皆がしゃべれるわけでなかったことがわかる。


副耳環、双手套、対兎子。量詞の意味の違い。


論語の「民可使由之 不可使知之」は、従わせることはできるが、その理由を知らせることはできないという意味である。つまり、可は可能の意味である。訓読の「べし」に引きずられた、従わせなければならない、知らせてはならないという意味ではない。