歌うヘッドライト

一冬、毎日、昼の12時に寝ていたことがあった。夕方に起きてピーコックで惣菜を買うことが日課だった。夜じゅうラジオを聞いて、3時からは「歌うヘッドライト」があり、ドライブインからの実況に、早朝に起きている仲間である連帯感を感じていた。エンディングのナレーションが好きだった。「夜明けの仲間たち」は愛唱歌である。山川啓介詞、三木たかし曲らしい。その後、「心の灯」、大沢悠里とさこみちよの伊香保温泉の宣伝番組、「榎さん」、「歌のない歌謡曲」、毒蝮三太夫、「街角テレビ」のパターンだった。ピーコックも今はない。


冬の朝に「寒い朝」がスピーカーから流れた年があった。


斎藤美奈子氏「男性誌探訪」(朝日新聞社 2003年)の「鉄道ジャーナル」の項(初出は2001年の「AERA」)には笑ってしまった。