病院

小佐井不木の1927年の作「疑問の黒枠」(河出文庫)139ページから140ページにかけて「病院は元来病気を治すところでありますけれども、最近は少しく解釈を異にして来まして、比較的上手に死なせる所という意味を持つに至りました」との記述がある。小酒井不木は名古屋近郊の在住で医者で、この作の病院は名古屋の大学病院である。

人は病院で死ぬようになってきたということか。